ターントクルこども館外壁剥落事故のお詫び

お客様各位

ターントクルこども館外壁剥落事故のお詫び

 

この度の、弊社施工の「ターントクルこども館」において、2023年7月16日頃発生した「外壁落下

事故(添付:写真①ご参照)」を引き起こしたことにより、皆様方にご心配とご迷惑をおかけしまし

たことを深くお詫び申し上げます。

また、焼津市様によって進めて頂いた「検証委員会」が未了だったことにより、弊社からの本件情

報公開が遅れましたことを重ねてお詫び申し上げます。

本件の具体的な原因としては、構造物の位置を工事現場内に定める「墨出し」作業を5cm間違えた

ことによる外観の不整合を補正する為、コンクリートモルタルによる補修を実施した際に、本来必要

となる目荒らし(既存壁面を斫ることで、モルタルを付着させやすくする為の作業)を実施しなかっ

たことで付着強度が不足し、結果として補修部分の剥離に至りました。

弊社では、今回の事象を受け、社内において事故調査委員会を発足させ、以下の作業を実施しました。

1.ターントクルこども館の全てのコンクリート部分に打音検査(添付:写真②、③ご参照)を実施

し、コンクリート壁面に「浮き」の有無を確認した結果、直ちに剥落の危険性がある部分は発見

できませんでしたが、剥落した部分以外にも補修箇所が見つかりました。

2.社内の全現場職員に聞き取り調査を行った結果、類似事例は発見されませんでした。

3.当事者に対するインタビューの結果、発注者である焼津市様のみならず、弊社内の統括部署への

報告が一切なされていなかったことが発覚し、内部統制の欠如が明らかになりました。

上記の調査結果を受け、弊社として以下を実施済あるいは実施予定です。

1.発見された剥落した部分以外の補修箇所について、発注者である焼津市様のご指導の下、対応策

を実施致します。

2.社内組織から独立し、各種権限を付与された「内部監査室」を設置し、QCDSE(品質、コスト、

納期、安全、環境)面における監査・指導・命令を随時実施致します。

3.技術支援部署を立ち上げ、現場従事職員の技術的サポートと再教育を実施します。

4.「本件に関するお客様窓口」を設置し、弊社が施工させて頂いたお客様からのご相談を承らせて

頂きます。

5.「悪いことほど早期に報告することの大切さ」を再教育すると共に、正直に申告した場合の褒賞

規定を設けることで、「隠し損」の推進効果向上を図ります。

これらの施策を確実に実施することで、このような事故を二度と引き起こさぬようお誓い申し上げ、

甚だ簡単ではございますが、お詫びのご挨拶とさせて頂きます。

今回の事象を踏まえ、より一層気を引き締めて頑張る所存ですので、今後ともご指導のほどをよろ

しくお願い致します。

2023年9月14日

株式会社橋本組代表取締役 橋本真典

写真① 外壁剥離状況

写真② 外壁打音調査状況

写真③ ロープブランコを用いた外壁打音調査状況

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