ZEBへの取り組み

橋本ホールディングスでは、積極的にZEB（Net Zero Energy Building）のプランニング・建設に取り組んでいます。
その取り組みをご紹介いたします。

ZEB（ゼブ）とは

Net Zero Energy Building（ネット・ゼロ・エネルギー・ビル）の略称で、 快適な室内環境を実現しながら、建物で消費するエネルギーをゼロにすることを目指した建物のことです。

B.B.BOX焼津のZEB

建物概要（設計一次エネルギー消費量計算結果の根拠となる建築物概要）

ZEBのイメージ

建築物(一時避難施設)

強靭な構造(耐震性＋耐浪性の確保)

完成後焼津市の防災計画に位置付け、津波避難の一時避難施設として活用します。

周辺住民を対象とする約120人の津波避難ビルとして、事務所ビル5階の食堂・テラスなどに3日間程度滞留できるスペースを提供します。施設には2階に飲料水用タンク2.5t、屋上にソーラーモジュールと蓄電池、避難スペースには省エネ型第一種換気装置を設備し、備蓄倉庫等も設けています。避難時には感震装置により解錠でき、屋外階段から避難スペースまで直接アクセスできるつくりとしています。

CO2削減対策

【外皮】

外皮性能の高断熱化については、屋根、ピロティ部分にはCLT、外壁は金属サンドイッチパネル＋断熱材吹付、開口部は高性能窓＋LOW E複層ガラスを基本とし、設計一次エネルギー消費量は標準一時エネルギー消費量の50%以上の削減率としています。これによる外皮面積に対するCLT使用面積比は3割を超えています。

高断熱化(屋根)	スラブ＋CLT
高断熱化(外気床)	スラブ＋CLT
高断熱化(バルコニー・屋外テラスの床下)	ノンフロン湿式不燃断熱材吹付
高断熱化(外壁)	金属断熱サンドイッチパネル＋ロックウール
開口部 高性能窓	金属樹脂複合製Low-E複層ガラス
高性能窓(スクリーンウォール)	金属木複合製Low-E複層ガラス
開閉式トップライト	金属製高断熱

【空調・換気扇】

空調機は空冷マルチ方式とし、各階で空調系統を分けています。2～5階の執務室においてはビルトイン型空調機を採用、ダクト方式により夏季は天井機器による冷房、冬季は床下器具による暖房とし、冷暖により気流の方向を変えています。また、デシカント空調換気扇を採用、温湿度制御も含めた省エネ性能の向上に加え、空調環境の質の向上に努めています。

高性能空調機	高効率ビル用マルチエアコン(耐重塩害仕様)
換気システム	デシカント空調・換気システム(無加水タイプ) ・全熱交換機システム
集中管理システム	デマンド制御によるピークカット機能

【再生可能エネルギーの創蓄連携】

太陽光発電設備により、平時においては太陽光発電による電力を自家消費し、CO2の削減に努めています。また、災害時においてはリチウムイオン蓄電池に蓄積された電力を活用し、周辺住民が数日間滞留できる電力と、復旧・復興業務を担う建設会社のBCPが維持できる電力を確保しています。因みに、設備導入後の日使用量に対する太陽光発電による推定発電量は6割程度と想定しています。

創エネルギーの導入	太陽光モジュール(325A/ハネル×228枚 74.1Kw) ・パワーコンデショナー (制御システム)
蓄電システム	リチウムイオン電池20kw

【BEMS】

照明や空調設備の定時的な消費電力の計測、これら設備の制御システムへの制御信号の出力、運用によるCO2削減アクションにつながる様、警報ユニットへの警報信号の出力、設備負荷抑制による環境変化の随時モニタリング、温度・湿度を計測する等照明制御や空調機の制御システムと連携しているエネルギー管理システム(BEMS)を導入しています。

エネルギー管理システム(BEMS)

計測・計量装置Panasonicエマネージ 照明制御 遠藤照明の制御機能

その他

高効率給湯器	ヒートポンプ給湯器(エコキュート370L)
変圧器	高効率トランス(第二次トップランナー基準)

連絡先

株式会社橋本組　054-627-3275 担当：大鐘