- zeb -「ZEB」への取り組み

橋本組のZEBへの取り組み

橋本組は、地球環境保全と持続可能な社会の実現に向けて、ZEB（ネット・ゼロ・エネルギー・ビル）の導入を積極的に推進しています。私たちは、最新の省エネ技術と創エネ技術を融合させ、建物全体のエネルギー効率を最大限に高める取り組みを行っています。特に、地域に根ざしたまちづくりにおいて、環境に配慮した建物の設計・建設を進め、持続可能な社会の実現を目指しています。新社屋「B.B.BOXやいづ」では、Nearly ZEBの認証を取得し、一次エネルギー消費量を77％削減することに成功しました。これにより、地域社会と環境に貢献し続ける企業としての責任を果たしてまいります。

 

豊富な実績に裏付けられたZEBへの提案力

橋本組は、ZEB建設において豊富な実績を積み重ねてきました。その経験をもとに、ZEBの導入を検討しているお客様に対して、最適なソリューションを提供するための提案力を強化しています。私たちは、省エネ技術と創エネ技術を駆使し、事務所ビルや公共施設、商業施設など、多岐にわたる建築プロジェクトで成果を上げてきました。特に「B.B.BOXやいづ」のプロジェクトで培ったノウハウは、地域特性に応じたカスタマイズされたZEBソリューションの提供を可能にしています。今後も、橋本組はZEB提案力をさらに高め、お客様のニーズに応じた持続可能な建築を実現してまいります。

 

設計・施工実績「B.B.BOXやいづ」基本コンセプト

橋本組新社屋「B.B.BOXやいづ」は、創立100周年を記念して建設されたもので、建設地は南海トラフ巨大地震に伴う焼津市津波被害想定区域（浸水深1.8m）に位置しています。このため、地震や津波に強く、災害時には周辺住民の一時避難施設（津波避難ビル）として機能することを基本コンセプトとしています。
また、CO2削減のためにZEB（ゼブ）を導入し、Nearly ZEBの認証を取得しました。建物の外皮にはCLT（クロス・ラミネイテッド・ティンバー）や高性能窓、高断熱材を多用し、屋上には太陽光発電設備と蓄電池を設置することで、再生可能エネルギーによる創蓄連携を実現しています。これにより、脱炭素とレジリエンス機能を兼ね備えたオフィスビルとなっています。

 

CASBEE静岡授賞建築物　橋本組新社屋

橋本組新社屋「B.B.BOX やいづ」が、令和4年度静岡県くらし・環境部の環境配慮建築物に選定され、優秀賞（CASBEEランクS）を受賞いたしました。

当社がこだわり抜いて創り上げた建物を評価いただき、このような素晴らしい賞を受賞できたことを大変光栄に思います。今後も、地球環境や自然災害への配慮を徹底し、持続可能で安心な建物を創り続けてまいります。

「B.B.BOX やいづ」紹介動画

受賞歴を誇るこの新社屋は、環境に配慮した最先端の建築技術が特徴です。動画では、設計のこだわりや環境対策、地域とのつながりについて詳しく解説されています。橋本組が目指す持続可能な未来への取り組みをご覧ください。

 

建物概要（設計一次エネルギー消費量計算結果の根拠となる建築物概要）

ZEBのイメージ

建築物（津波避難施設）について

当社の建築物は、強靭な構造を持ち、耐震性と耐浪性を確保しています。完成後は、焼津市の防災計画に位置付けられ、津波避難の一時避難施設として活用されます。
この施設は、周辺住民約120人を対象とした津波避難ビルとして機能し、事務所ビルの5階にある食堂やテラスなどに、3日間程度滞在できるスペースを提供します。さらに、2階には飲料水用タンク（2.5トン）、屋上にはソーラーモジュールと蓄電池を設置し、避難スペースには省エネ型第一種換気装置を完備しています。備蓄倉庫も設けており、避難時には感震装置による解錠が可能で、屋外階段から直接避難スペースにアクセスできる構造となっています。

CO2削減対策

外皮性能の高断熱化については、屋根やピロティ部分にCLTを使用し、外壁には金属サンドイッチパネルと断熱材吹付を採用しています。また、開口部には高性能窓とLOW-E複層ガラスを使用し、エネルギー効率を最大限に高めています。この設計により、一次エネルギー消費量を標準値に対して50%以上削減することが可能です。なお、外皮面積に占めるCLTの使用面積比は3割を超えています。

高断熱化(屋根)	スラブ＋CLT
高断熱化(外気床)	スラブ＋CLT
高断熱化(バルコニー・屋外テラスの床下)	ノンフロン湿式不燃断熱材吹付
高断熱化(外壁)	金属断熱サンドイッチパネル＋ロックウール
開口部 高性能窓	金属樹脂複合製Low-E複層ガラス
高性能窓(スクリーンウォール)	金属木複合製Low-E複層ガラス
開閉式トップライト	金属製高断熱

空調・換気扇

空調システムには空冷マルチ方式を採用し、各階ごとに空調系統を分けて管理しています。2階から5階の執務室にはビルトイン型空調機を導入し、ダクト方式を用いて、夏季は天井機器で冷房を、冬季は床下機器で暖房を行うことで、季節に応じて気流の方向を調整しています。また、デシカント空調換気扇を採用し、温湿度制御を通じて省エネ性能を向上させるとともに、空調環境の質の向上にも努めています。

高性能空調機	高効率ビル用マルチエアコン(耐重塩害仕様)
換気システム	デシカント空調・換気システム(無加水タイプ) ・全熱交換機システム
集中管理システム	デマンド制御によるピークカット機能

再生可能エネルギーの創蓄連携

平時には、太陽光発電設備を利用して自家消費を行い、CO2削減に取り組んでいます。また、災害時にはリチウムイオン蓄電池に蓄えた電力を活用し、周辺住民が数日間滞在できる電力を提供するとともに、復旧・復興業務を担う建設会社としてのBCP（事業継続計画）を維持するための電力を確保しています。なお、設備導入後の日常使用量に対する太陽光発電の推定発電量は、約6割程度を見込んでいます。

創エネルギーの導入	太陽光モジュール(325A/ハネル×228枚 74.1Kw) ・パワーコンデショナー (制御システム)
蓄電システム	リチウムイオン電池20kw

BEMS

当社では、エネルギー管理システム（BEMS）を導入し、照明や空調設備の消費電力を定時的に計測しています。このシステムは、設備の制御システムと連携し、消費電力の制御信号を出力することで、運用によるCO2削減アクションを促進します。また、設備負荷の抑制に伴う環境変化を随時モニタリングし、温度・湿度の計測を行うなど、照明制御や空調機の運転を最適化する役割を果たしています。

エネルギー管理システム(BEMS)

計測・計量装置Panasonicエマネージ 照明制御 遠藤照明の制御機能

その他

高効率給湯器	ヒートポンプ給湯器(エコキュート370L)
変圧器	高効率トランス(第二次トップランナー基準)

補助金制度の活用について

国は、2030年までに「新築建築物の平均でZEBを実現する」ことを目標に掲げ、ZEBの普及拡大を支援するための補助金制度を運用しています。ZEBのランクによって補助率は異なりますが、補助金を活用することで、コストを抑えつつ、省エネで快適な建物を建設することが可能です。

橋本組では、これまでに培った技術と経験をもとに、補助金を活用したZEB建設の提案に対応しています。お客様が最適なソリューションを選択できるよう、国の補助金制度を最大限に活用し、環境に配慮した建物づくりをサポートいたします。

受賞

橋本組新社屋「B.B.BOXやいづ」は、令和4年度静岡県くらし・環境部の環境配慮建築物に選定され、優秀賞を受賞しました。この建物は、一次エネルギー消費量を77％削減できる省エネビルとして、Nearly ZEBの評価を得ています。
今回受賞したCASBEEの「環境配慮建築物優秀賞」は、省エネだけでなく、省資源、リサイクル、室内外環境の向上など、総合的な配慮が評価されたものです。本社屋は「評価点3.4のS」という最高ランクの評価を受け、昨年は該当者がなかったため、二年ぶりの受賞となりました。今後も、地球環境や自然災害に配慮した建物づくりを続けてまいります。

ZEH相談窓口

お問合せ先

株式会社橋本組　054-627-3275 担当：大鐘