ニュースリリース
2025年4月16日
報道関係各位
建設会社社員211人のリアルな食卓が語る、蒲鉾の現在地は?
橋本組が地域の食文化と暮らしの記憶を掘り起こす「心の建設プロジェクト」
株式会社橋本組(本社:静岡県焼津市、代表取締役社長:橋本真典)は2025年3月、全社員を対象に「蒲鉾の食べ方に関する社内アンケート」を実施し、結果は211名(回答率は72%)より回答を得ました。
本調査は、社員のリアルな暮らしを起点に、地元の味と文化がどのように暮らしに根づいているかを可視化することを目的としています。
背景:地域の味が「日常」から遠のいている現実
今回の調査のきっかけは、焼津の老舗企業・サス大酒平が製造する蒲鉾「湊(みなと)」が、全国蒲鉾品評会で農林水産大臣賞を受賞したにもかかわらず、近年の“蒲鉾離れ”という現実に直面しているという事実でした。
「美味しいのに、なぜ食卓から遠ざかっているのか?」
そんな社員の素朴な疑問から、暮らしの中での蒲鉾の現在地を探る本調査がスタートしました。
アンケート結果サマリー:「蒲鉾は、記憶のインフラで余白のグルメ」
結果からは、「年末年始」「酒のつまみ」「弁当」「夕食の一品」など、思いのほか多くの家庭で蒲鉾が使われている実態が明らかになりました。さらに、そうしたシーンの背後には、“思い出”や“余白の時間”を静かに支える存在としての蒲鉾の姿が浮かび上がってきました。
設問
- どんなシーンで蒲鉾を食べることが多いか
- 蒲鉾はどのように食べることが多いですか?
主な結果
- 年末年始(145件)酒のつまみ(79件)夕食の一品(78件)弁当のおかず(43件)など、多様な生活シーンに登場
- 「そのまま」だけでなく、親子丼・雑炊・キャラ弁・ピザ風トースト・春巻き・災害備蓄食など、工夫と記憶が詰まった多彩なアレンジ
- 「冷めても美味しい」「切りやすい」「火を使わずに食べられる」など、機能性の高さが高齢者や育児世代にも支持
調査から見えてきたのは、年末年始に食べるものという回答が最も多く、蒲鉾は日常の中で自然と記憶や感情を呼び起こし、過去と現在をつなぐ基盤=「思い出インフラ」であるということがわかりました。また、酒のつまみという意見も多く、飲酒時の「空白」や「手持ち無沙汰」を埋める存在として機能=「余白のグルメ」でもあります。
蒲鉾がただの副菜ではなく、記憶を起動し、暮らしの“余白”を支える存在であったという事実です。
「住まい」と「食」が、記憶をつなぎなおす
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本アンケートの結果から、橋本組が展開する注文住宅「はしもとの家」の設計思想である“老いと向き合う暮らし”と同じであるという着想を得ました。
「はしもとの家」は、「老いに向き合う」という加齢による変化を受け止めながらも、自分らしく、安心して、心穏やかに暮らし続けられる住まいを目指しています。使い慣れた動線・季節や時間を感じる高窓・五感の記憶を残す素材などを通じて、「過ごしてきた時間」を無理なく今とつなぐ空間をつくっています。
今回の結果から、蒲鉾もまた同じ役割を果たしていることがわかりました。
かつての正月の味、親が作ってくれた弁当、祖父母と囲んだ食卓蒲鉾には、“誰かと過ごした時間”が宿っており、やわらかい食感に優しい味にも加わり、それが今も日常の中で機能しているのです。
両者に共通するのは、次の2点です
- 記憶を宿し、それを壊さずに今へ紡ぐという役割
- 身体や感覚が変わっても、楽しめる“老いにやさしい構造”
つまり、「はしもとの家」と「蒲鉾」は、それぞれ空間と食という異なる領域でありながら、どちらも“その人の人生とともにある暮らしのインフラ”だと言えます。
今回のアンケートは、「はしもとの家」のコンセプトを“食”という観点から再認識する結果にもなりました。
今後の展開
本アンケートに基づき
- 「社員レシピブック」のweb掲載
- 「蒲鉾と暮らすキッチン」イベント(はしもとの家、モデルハウスで開催)
- 「はしもとの家×酒平」ブランドの介護対応食品開発
- 橋本組と酒平の両社のSNS連動させた「蒲鉾のある暮らし」プロモーション
等を実施します
これらは単なるプロモーションではなく、今を生きている人の暮らしの知恵を、地域や次の世代に手渡していく取り組みでもあります。
“建設”とは、記憶と文化を積み重ねること
当社の社員が語るリアルな食卓の声は、地元の老舗や蒲鉾業界にとってもヒントになるはずです。
蒲鉾は「昔ながら」ではなく、「今の暮らしに合った形」で、蒲鉾をもう一度日常に戻すきっかけができるかもしれない。
橋本組は、建物をつくる企業であると同時に、「地元文化を支える生活インフラ」の担い手でもあります。
蒲鉾は、誰かの記憶を支え、その記憶は、食卓を介して次の世代に受け継がれる。
建設とは、過去と現在と未来をつなぐ営み。橋本組は、これからも地域の皆様と共に歩んでまいります。
【本件に関するお問合せ】
株式会社 橋本組
https://www.hashimotogumi.co.jp/inquiry/
【関連情報・地域連携企業】
株式会社 サス大酒平(さすだいさかへい)
所在地:〒425-0022 静岡県焼津市本町5丁目12-7
担当:田代卓靖
URL:https://sasudai.com/
Instagram:https://www.instagram.com/sakahei1985/
(補足資料)